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Vol.12 星野智子さん(前編) 人と地球にやさしいチョコって・・・

“人と地球にやさしいチョコレート”が誰でもどこでも、もっと気軽に買えるように…。原料のカカオを作る人、チョコレートを作る人や売る人、そしてチョコレートを楽しむ自分たちみんながハッピーになれるように…。そんな変化を作っていきたいという願いで「チョコレボ実行委員会」という非営利のグループを立ち上げ、活動されている環境カウンセラー/星野智子さんにお話をお伺いしました。

――現在、星野さんが活動されている「チョコレボ実行委員会」について教えてください。

「チョコレボ実行委員会」というのは、有志で活動する非営利のグループになります。私が発起人+代表となり、2006年から10名くらいのメンバーで活動しています。”人と地球にやさしいチョコレート”を応援するキャンペーン「チョコレボ」をメインに活動しています。

――「チョコレボ」というキャンペーンは具体的にはどういった活動なんですか?

イベントで司会をする星野さん
【イベントで司会をする星野さん】

フェアトレードやオーガニックといった“人と地球にやさしいチョコレート”、つまり、生産者や環境のことをきちんと考えて作られているチョコレートをみんなで選んで、そういった良い取り組みをしている人や企業を応援しませんか?と呼びかけるキャンペーンになります。”チョコレートを買う”という行為をする消費者のみなさんにだけでなく、チョコレートを作っている企業にも”消費者は、よりよいチョコレートを求めている=ニーズがある”ということを知ってもらうような働きかけを行っています。エコプロのような環境イベントにも出展しましたし、日本でチョコレートの需要が高まるバレンタインデーの時期には、企業とタイアップして、フェアトレードチョコレートのプロモーションイベントも開催したりしています。

――星野さんが「チョコレボ実行委員会」を立ち上げるきっかけとなった出来事はありますか?

私がイギリスにいた2001年の春、西アフリカのカカオ農園で子どもたちが強制労働を強いられたり、虐待されたり、ひどい場合には人身売買されると言う内容の報道を目にしました。その時初めて、私たちが普段、何気に口にしているおいしいチョコレートの原料に、そういう農場で作られているカカオが使われているかもしれないという現実を知りました。とてもショックでしたね・・・。その後、カカオの歴史を調べていくと、「貿易格差」とか「貧困」「人権」「児童労働」など、今まで自分には関係ないと思っていた問題がぐっと身近なものになって出てきたんです。

――なるほど。チョコレートが大好きという星野さんにとっては悲しい話ですね。

そうですね。ただ、当時のヨーロッパでは、チョコレートに限らず、コーヒーや紅茶、バナナなどフェアトレード商品が広まりつつあった時期で、ロンドンの一般的な大手スーパーでフェアトレードのチョコレートを買うことができました。私はそういった“人と地球にやさしいチョコレート”を選ぶことが「貿易格差」とか「貧困」「人権」「児童労働」といった問題の解決につながればいいと思っていました。

――2001年というと、今から8年前ですよね。その当時からフェアトレードの食品がスーパーに並んでいるというのはさすがイギリス。すごいですね。

インタビュー中の星野さん
【インタビュー中の星野さん】

ええ。当時の英国では、すでに、フェアトレードの商品が身近に存在し、私たちのような一般の消費者も買い物という行為を通して社会の問題の解決に向けたポジティブな活動を行うことができるという参加意識みたいなのを感じることができたんです。「貿易格差」とか「貧困」「人権」「児童労働」って自分にはどうすることもできない問題ととらえがちですが、人と地球にやさしいフェアトレードのチョコレートを選ぶことは、問題の解決につながる行動になるんですよね。私個人にできることは限られるのですが、少しでもやらなきゃという思いをいつも持っています。

――今、日本でフェアトレードのチョコレートを買いたいと思っても、そんなに簡単には見つけることができないですよね。

カカオを手にする星野さん
【カカオを手にする星野さん】

はい。日本に帰ってきてからも、チョコレートを買うならフェアトレードと決めて、いろいろ探しました。日本で見つけるフェアトレードのチョコは、オーガニックの原料を使っていたり、製法にこだわりがあったりと、とてもおいしいんですが、専門店など、ごく限られた場所でしか買うことができません。そんな中、私が日本でできることは、こういった”人と地球にやさしいチョコレート”を少しでも知ってもらい、買ってもらうきっかけにしてもらうことだと思い、口コミで広めたりしていました。そんなことが少しずつ広がり、「チョコレボ」という活動につながっています。

チョコレートという商品を通して、「貧困」や「児童労働」などの社会問題を身近に感じ、きちんと向き合うようになったと話す星野さん。後編では、カカオ栽培による「環境破壊」の問題などについてお話をお伺いします。お楽しみに。

by ニフティ「想い伝え隊」宮坂、久保田、浦田

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