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Vol.08 山本敏晴さん(後編) 「持続可能な世界」の実現に向け、今私たちができる貢献活動とは何か?

NPO法人・宇宙船地球号にて「世界に目を向けて活動する人々を増やす」活動をされている山本さん。「持続可能な世界」の実現に向け、今私たちができる貢献活動とは何か?についてお話をお伺いしました。

--NPO法人「宇宙船地球号」の活動について教えてください。

様々な活動をしているのですが、「プロの国際協力師の養成」「企業の社会的責任(CSR)の推進」「賢い消費者を育てること」「お絵かきイベント」の4つにポイントをおいて活動しています。

--プロの国際協力師の養成というのはどういうことですか?

国際協力は、ボランティアとして、無給で短期的に行う活動だけではなく、プロとして、有給で長期的に行っていく道もあります。国連などの国際機関、JICAなどの政府機関、NGOなどの民間組織に就職し、一生の仕事として国際協力を行っている人たちがたくさんいます。そうした職業があることを一般の人が知らないため、「国際協力師」というキャッチコピーを作って、啓発しているのです。

--「企業の社会的責任(CSR)の推進」とはどのような活動ですか?

企業が、金儲けだけでなく環境に配慮し法律や社会の倫理を守りながら運営されれば、つまりCSRを実行すれば、地球や社会は持続可能になりうるかもしれません。CSRを行う企業を普及させるため、僕は本を書いたり、教育機関や企業で講演を行っています。また、小中学生が将来大人になったときにCSRを行う会社員となってくれるように、文部科学省と連携し、CSRの初歩のような授業も行っています。

--賢い消費者になるためにはどういったことに気をつければいいですか?

電気の節約、水の節約、ごみを減らす、買いものをするとき環境に配慮した商品を買う、世界の出来事に目を向けること、の五つですね。特に重要なのが、買い物をする時には、余計なものを買わないこと。どうしても買うなら、環境や社会性に配慮してCSRを行っている企業の商品を選んで買うことです。宇宙船地球号のホームページに各企業のCSRランキング(http://www.ets-org.jp/csr/)を掲載しています。このランキングは宇宙船地球号独自の10項目の評価基準で、各企業の活動を評価した結果です。CSRをちゃんとやっている企業かどうかわからないという消費者の方に、ぜひ見ていただきたいと思っています。

--「お絵かきイベント」はどんなことをされているのですか?

お絵かきをしている子ども
【お絵かきをしている子ども】

「あなたの大切なものは何ですか?」をテーマに、世界中の子どもたちに絵を描いてもらう活動をしています。世界に、国連加盟国が193か国ありますが、すでに、そのうちの67か国つまり1/3以上の国々で大切なもののお絵かきイベントを実施しました。各国から最低でも100枚以上、多い国では1000枚以上の絵を描いてもらっています。すでに宇宙船地球号の事務所には2万枚以上の絵を保管しています。そのうち、2割くらいの子どもの家には家庭訪問をしてインタビューをさせてもらっています。今上映中の映画「ツバル」はこのイベントを通してできた映画です。

--これから活動を続けられていく上で、大切だと思われることは何ですか?

お絵かきをしている子ども
【お絵かきをしている子ども】

私は、「本当に意味のある国際協力とは何か?」を考えぬいた末に、活動を続けてきましたが、結論としてどうしたらいいのかということは、残念ながら、わかりませんでした。一見、これはよいことだ!と思われることにも必ず欠点があり、問題点があります。ただ、一つ言えることは、“関心を持つことをやめてしまったらだめだ”ということです。“常に関心を持ち続け、考えぬき、迷い続けることをやめず、そして必ず行動につなげる。私がこれまで考え、行動してきたことは、全て書籍やブログにして公開しています。おそらくこれから国際協力を行おうという人の、ある程度の参考にはなるだろうと思います。また、そうした本などを読んだ人から、毎日たくさんのEメールをもらっており、これまでに少なくとも千人以上の人が、「本当に意味のある国際協力とは何か?」について考えるきっかけを持って下さったようです。一方で私自身は、現在の世界をよくするために最も必要なことは、資本主義でも共産主義でもない、全く新しい政治経済のシステムを作ることだと思っています。この理論を作りだすため、50才を過ぎたら経済学部の大学院に入り、論文を書きたいと思っています。これからも、一つの考えにとらわれることなく、矛盾の中で迷うことを恐れず、バランスを保ちながら活動していこうと思っています。

物事には必ず二面性がある、と矛盾を抱えながらも、「最終的に自分の行動を決定しているのは自分である」と語る山本さん。常に理論的な情報を集め、検証しながら進むべき道を判断される姿勢から山本さんのゆるぎない信念を感じました。貴重なお話をありがとうございました。

by ニフティ「想い伝え隊」宮坂、小出、浦田

「山本敏晴」さんからのお知らせ

宇宙船地球号

      山本敏晴さんが活動されている宇宙船地球号のホームページ(http://www.ets-org.jp/)です。


YouTube動画

      インタビュー中に紹介している映画「ツバル」は、大人向けが2種類(60分版と15分版)、子ども向けが2種類(30分版と08分版)あります。これらは、NPO法人・宇宙船地球号に依頼しますと信用できる団体に対しては無料でDVDの貸出を行っております。詳しくはこちら(http://www.ets-org.jp/hosoku/YouTube20080124.html)をご覧下さい。

      また、映画「ツバル 大切なものに導かれて」の予告編(90秒)はこちらからご覧いただけます。




山本敏晴さんの日記(ブログ)

      「今まで徹底的に理論的な情報を集めながら活動してきましたが、結論として、どうしたらいいか…?ぜんぜんわかりませんというのが本当。私の情報はすべてブログで提供するので、その情報をもとにみなさんがどうしたら世界が持続可能になるかを考えてみてください。」という山本さん。山本さんのブログはこちらからご覧いただけます。

山本敏晴さんの日記(ブログ)>>

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コメント

人は、自分がやっていることは常に正しい!と思いがちですが、自分は最善と思ってやっているけれど、そうでない面もある、と常に思っていらっしゃる山本さんは、とても謙虚で柔軟性のある方なのだと感じました。これからも応援させていただきたいと思います。素敵な記事をありがとうございました。

投稿: sky | 2008年12月 3日 (水) 18時45分

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